理事長所信

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2020年度スローガン

不易流行

〜物事の本質を見極めよう〜

理事長 米森 弘晃

はじめに

 昭和中期、日本が高度経済成長への道を歩み始めた頃、一般社団法人伊賀青年会議所の前身である上野青年会議所は、国内144番目、県内7番目のLOMとして誕生しました。「明るい豊かな社会」の実現を目指した志高き先輩諸兄姉は、平成に入っても、バブル崩壊、グローバル化の進展、ICTの発達という社会情勢の中、その時々の地域のニーズにあったJC運動を展開されてきました。長年に渡り築き上げてこられたその活動の歴史は、私たちにとって礎かつ指針となっており、改めて敬意を表するところであります。
 令和という時代はどのようなものになるのでしょうか。美しい自然風景、魅力ある伝統文化、そしてそのような環境の中で、これまでどおりの生活が持続可能で、誰もがシビックプライドを自覚しながら、新しい夢や希望を持てる地域社会が再建している時代になることを望むとともに、その未来を創っていく活動を今後とも継続していきたいと思います。

JC運動の本質を理解する

 時代の流れは目まぐるしく変化していきます。それは経済状況や科学技術の進歩だけでなく、それを取り巻く私たちの考え方や意識もまた然りです。しかしながら、その変化を感じながらも何も整理せず、従来どおりJC運動を継続していくことは、その本質を理解した上での活動とは言えません。青年会議所という団体とは何か、青年会議所でしかできないことの意義を再考することが、他団体との区別や、自分がなぜそこに所属しているのかを理解するきっかけになります。またそのあり方を再確認することで、「奉仕・修練・友情」というJC三信条にある郷土愛の育成と自己研鑽、そしてそれを一緒に達成していく仲間づくりにつながると信じています。

魅力ある伊賀の実現のために

 本年度のスローガンとして、「不易流行 ~物事の本質を見極めよう~」を掲げました。いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れよう、また新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質である、という意味です。魅力ある伊賀を実現していくためには、前段で述べたように、先ずは、諸先輩方が作り上げてこられた事業の意図を把握することと、それを継続していくにあたり、現在の地域やLOMの背景と照らし合わせて整理・変化することが求められます。
 JAYCEEにとって必要不可欠な要素である地域の声に傾聴する力と、自らが先駆けとなり行動していく率先力をしっかりと備え、今まで以上に地域住民から信頼される団体となるため、伊賀の諸課題についてしっかりと勉強し、新たな流行性を積極的に取り入れていかなければなりません。

会員拡大と資質向上

 ここ数年間の課題である同じ想いをもって行動する会員の拡大も急務となっています。この現実をLOM存続への漠然とした不安として捉えず、時代に即した組織へと改革できるチャンスとして受け止め、それぞれが主体的に自己の成長した姿を示しながら、あるいは能動的に行動し例会や事業を成功達成したときの楽しさを伝えながら、40歳までの青年期を共に過ごす仲間を募ることに注力していきます。また、多様性のある伊賀を実現していくためにも、女性会員の拡大にも力を入れていきます。解放的な組織であることをアピールすることで、人が自然に集まってくる組織を目指します。
 今年度も昨年度に引き続き三重ブロックの役員を輩出することになりました。さらに、2021年度には第51回三重ブロック大会を私たちが主管いたします。更なる学びの場と成長の機会を得た出向者はもちろんのこと、それを支えるLOMメンバーの資質向上なくして大会の成功はありません。充実した大会となるよう委員会を設置し、慎重な議論を重ねることで個々の成長を促し、伊賀らしさ溢れる大会に向けての準備をしていきます。

SDGsのさらなる推進と実践

 JCは日本で一番SDGsを推進する団体になろうとしています。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現するための「SDGs推進宣言」達成に向けて、LOMの例会や様々な事業においても、SDGsを紐付けていきます。組織として実績を積むことで、地域社会への影響力を発信しながら、持続可能な社会の創造に貢献していきます。伊賀市は比較的自然災害に強い地理的条件にあると言えますが、まだまだ防災対策面において強靭化を図らなければなりません。SDGsのひとつである「住み続けられるまちづくりを」(ゴール11)目指すにあたり、過去の事業をブラッシュアップすることで、有事の際にも安心して生活できるまちづくりに寄与していきます。私たちJAYCEEや各々が所属する企業においても小さなことからそれを実践していくことを求めていきます。

おわりに

 2020年は東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。「スポーツを通じて心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピックの精神(オリンピズム)はまさに、私たちが創立60周年宣言に謳った、「ダイバーシティ社会」を実現していくにあたっての考え方と共通するものがあります。スポーツ選手とは活動する分野こそ違いますが、私たちがJC運動を展開した行きつく先が「明るい豊かな社会」を築き上げることにつながるよう、言葉だけでなく行動で示すアスリートとして、全身全霊でこの職を全うして参りますので、先輩諸兄姉・関係各位の変わらぬご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

基本方針

  • JC運動の本質の理解
  • 継続事業の整理と変化
  • 人が自然と集まる組織への改革と会員拡大
  • 会員の資質向上
  • SDGsへの貢献

重点事業

  • 魅力ある伊賀の未来を担う青少年育成事業(継続事業)
  • 一人ひとりが輝く「ダイバーシティ社会」に向けた取り組み
  • SDGs「住み続けられるまちづくりを」(ゴール11)に関する防災事業
  • 伊賀市長選挙に伴う公開討論会

注釈

  • LOM:各地青年会議所(Local Organization Member)
  • JC:青年会議所(Junior Chamber)
  • JAYCEE:青年会議所に所属するメンバー個人

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